娘の読書のために辞書を買い、ぬめり感を堪能する。

(上の写真はワインを飲みながら私が読んだ、泥酔を肯定的に笑うための一冊。娘には読ませられないね)

 

小学高学年の娘が今読んでいる本は、三浦 しをん (著)『舟を編む 』 (光文社文庫)です。

辞書を編集するお仕事を通して起こる人間模様を描いた小説です。

 

 

この本では「言葉」を使うことにとても慎重で「言葉」に真摯に向き合う、不器用だけど誠実な人たちの、静かな情熱が描かれています。

本屋大賞を受賞するだけあって、わかりやすくてあたたかい内容の小説です。

映画やドラマ、アニメにもなっていますよ。

 

娘にとっては難しい言葉や漢字がたくさん出てくるらしく、学校で読むたびに先生に聞きに行っているようで、大変ご迷惑をおかけしているようです。

ノートにメモしたわからない言葉が多くなりすぎてしまった娘は、小学生用ではない辞書を買ってほしいとお願いしてきました。

 

本当は国語も英語も電子辞書(スマホのじゃなくて専用の)を強く強くおすすめしたいのですが、学校では使えないし、せっかく辞書作りを題材にした本を読んでいるので、新しく辞書を購入しました。

 

辞書をめくりながら娘が「ぬめり感が・・・」と、いっちょ前なことをつぶやいてましたよ。

ぬめり感というのは『舟を編む』に出てくる「辞書のめくりやすさを決める紙の質感」を表現したものです。

そんな専門用語を覚えたんだねぇ。娘よ、マニアックだねぇ。

 

子供の時の読書には、ちょっとした背伸びが必要なこともあると思います。

まだ小学生には早かったかもしれないけど、頑張って読んでくれているようでよかったです。

大人にもおすすめですよ。